春季彼岸会

 本日の春季彼岸会は、新型コロナウィルス感染症の影響で寺族だけでお勤めし、御法話は無しとしました。それでも5名の方が本堂にお入りくださり、ご一緒にお参りいたしました。

 新型コロナウィルス感染症の死者は、本日、世界全体で1万人を越えたそうです。

 いつ命終えても大丈夫、どのような境遇にあろうとも生きていて大丈夫の み教えをいただいている私たちですが、なかなかそうは思えないかもしれません。そのような私たちですが、阿弥陀さまはどのような状態であっても「大丈夫だよ、そのままでいいんだよ」と温かく抱き取ってくださいます。

 亡き人がいらっしゃる彼岸というおさとりの世界、お浄土の世界を思う時、深いいのちの繋がりを感じ、私たちの生き方を問わずにはいられません。

 「亡き人を案ずるあなたが、亡き人から案じられている」(廣瀬 杲先生)という言葉があります。

 私が亡き人の心配をするのではなく、亡き人が私を心配してくださっているのです。どんなことがあっても、あなたは一人ではないんですよ、仏となった私が共に生きますよ、お念仏を大切にしてくださいよ、お浄土に生まれる人生を歩んでくださいよ、と願われている私たちなのです。