報恩講法要

 本日の報恩講法要は約35名の方がお参りくださいました。御講師は千葉県の西原龍哉師でした。御法話の一部をご紹介させていただきます。

 私たちは物事の見方、捉え方次第で世界ががらっと変わってきます。「手を打てば 鳥は飛び立つ 鯉は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池」という詠があります。手をパンとたたけば、鳥はびっくりして逃げるし、鯉は餌をくれるのかと近寄ってきますし、女中さんはお茶を持ってきて欲しいとの合図だと受け取ります。同じ行為であるのに、生き物によってずいぶん受け取り方が変わってきますね。

 阿弥陀さまという仏さまは、私を仏さまの世界に生まれさせ、すべてのいのちの幸せを願う存在にしてくださるという人生の方向性をお示しくださいました。苦難の人生ではありますが、私たちは決して1人ではなく、ともにいてくださる、ともに歩んでくださる仏さまと一緒なのです。

 西原先生は、今日妙生寺に来院されるまでの話や、身近な話など、本堂を笑いに包んでくださりつつ有り難いお話をしてくださいました。

 

 午前中は、初盆をお迎えになられた方を対象に、住職より浄土真宗とはどういうみ教えなのかという話や、お作法などのお話をさせていただきました。午後からの報恩講法要では、ご門徒の皆さんがお持ちくださった作品を並べて作品展を行い、本堂が賑やかに飾られました。