春季彼岸会

 今日は雨と強い風の中、約50人の方が春季彼岸会にお参りくださいました。

 いつものことですが、お近くにお住まいの数件のご門徒さんのお宅まで車でお迎えに行き、ご一緒にお越しくださる方や、駐車場をご提供してくださる方もいらっしゃいます。本当にありがとうございます。

 3月も後半になり、卒業シーズン真っ盛りですね。節目があるということは、張りのある生活を送ることに繋がります。節目が無ければ、日々変わることのない毎日だと錯覚し、単調な毎日になってしまうかもしれません。単調で平穏な毎日というのも有難いですが、変わらぬ毎日というのはありえません。いつ大きな病気になるか、大切な人と別れるかわからない日々を過ごしているのです。

 人生の節目、私たちは人としてのいのちを卒業したらどうなるのでしょうか? お念仏をいただく私たちは、仏さまとして新たないのちを賜ります。仏さまに成るのに入学試験はございません。

 

 如来の作願をたづぬれば 苦悩の有情をすてずして 回向を首としたまひて 大悲心をば成就せり(親鸞聖人 正像末和讃)

 

 阿弥陀さまが「すべての人を必ず救う、仏にさせる」という願いをお作りになられたわけを尋ねると、悩み苦しむ人々を見捨てることは出来ないという思いからです。南無阿弥陀仏のお念仏に、阿弥陀さまの功徳をギュッと込めて私に届けてくださり、その大いなる慈しみの心で救いを成就、完成されたのです。

 仏さまに成らせていただけるような行いを何一つ出来ない私に対して、阿弥陀さまは「必ずあなたを救う」という願いをかけ続けてくださっています。その大きな慈悲のお心を私たちはいただいているのです。そのお慈悲をどのように受け止めさせていただくか。私たちには御恩報謝のお念仏の生活を過ごさせていただくばかりであります。

 

 5月13日(日)13時半よりおみがき&境内清掃、20日(日)13時半より降誕会がございます。