涅槃会

 本日の涅槃会は9名の方がお参りくださいました。

 

 私たちが生まれさせていただくお浄土の様子が、仏説阿弥陀経に説かれています。

 「ここから西の方へ10万億もの仏がたの国々を過ぎたところに、極楽と名付けられる世界があり、そこには阿弥陀さまという仏さまがおられ、今まさに教えを説いておられる。

 その国をなぜ極楽と名付けるか、それは何の苦しみもなく、楽しみだけを受けるから極楽というのである。

 その極楽浄土は、宝でできた欄干、網飾りにいたるところが囲まれ、また、宝でできた池があり、きれいな水が満ち溢れている。池の底には一面の金の砂が敷き詰められ、大きな蓮の花があり、それぞれの色が気高く清らかである。また美しい音楽が奏でられ、花が降り注ぎ、鳥のさえずりが優雅で尊い教えを説いている」

 

というキラキラした世界です。このようなキラキラした世界は何を示しているのか。それは、煩悩を断じた清らかな心でこの世界を見たならば、すべてが輝いていることを示しています。好き嫌いや美醜、優劣がない世界なのです。そのように見ることが出来ない私だから、10万憶もの仏がたの国を超えたところという、果てしなく遠いところにあるのです。

 しかし、お念仏申し、仏さまをお敬いするところに、このようなお浄土の世界が開かれ、遠い世界ではなくなっていくのです。

 

 3月は21日(水・祝)13時半より春季彼岸会がございます。