本日のお経練習会は正信念仏偈作法でした。このお勤めは、お寺の法要でよく使われます。正信偈(十二礼の節)の部分は以前から練習しておりましたが、今回は三奉請、十一句念仏、回向を練習しました。本日ご参加いただいた9名のみなさんは、お寺の行事に欠かさずお越しくださるみなさんですので、今後もお勤めを引っ張っていただければと思います。
正信偈現代語訳『印度西天之論家~帰命無碍光如来』
インドの龍樹菩薩・天親菩薩、中国の曇鸞大師・道綽禅師・善導大師、日本の源信和尚・法然聖人という7人の高僧は、釈尊がこの世にお生まれになった意義を現し、阿弥陀仏の誓いはすべての人々を救う教えであることを明らかにしてくださいました。
釈迦如来は楞伽山で説法された時、聴衆に向かって予告され、「南インドに龍樹という大いなる人が現れて、我亡きあと真理を覆う有と無の思想をことごとく打ち砕くであろう」と言われました。そして彼は、自分だけの救いだけではなく、いのちのすべてを乗せて運ぶ、大きな乗り物のようなすばらしい救いの法を説き、自らの身と心によろこびをあかして「いのち安らぐさとりの国に生まれる」と言われました。さとりへの道は2つあると示し、陸路を歩く苦しい難行よりも、共に船に乗って渡る行き易い道があることを示されました。それは仏さまの願いの船におまかせして、悩みの海を渡り、さとりの岸にいたることなのです。仏さまの願いを忘れず、心に思い念じるならば、願いのはたらきで、おのずからすぐに必ずさとりを約束され、退かない身と定まる。ただよく常に仏さまの名を称えて、大きな悲願の恩恵に応えていくことが大切であると言われました。
天親菩薩は仏の心を浄土論に著し「私はさまたげなき光の仏のいわれをよく聞きわけ、信じて生きます」と表明されました。
来月は5月17日(火)10時からおみがき・境内清掃、22日(日)13時30より降誕会がございます。