本日は秋季彼岸会でした。仏さまを通じて我が身を知るというお話をさせていただきました。
先日、停車中の私の車にバイクが突っ込んできて、お互い怪我はなかったですが車のテールランプが破損しました。
バイクに乗っていた男性が、「自分の不注意だった、ごめんなさい」と過失を認めたので「お互い怪我が無くて良かったですね」と会話をし、穏便に事が進みましたが、もしその時「何してくれたんだ!」と言われていたら、私もカッとなっていたかもしれません。
私の言動というのは、元々私の内に備わっているものが、外からの縁によって引き出されて結果を生みます。
歎異抄に「わがこころのよくて、ころさぬにはあらず。また害せじとおもふとも、百人千人をころすこともあるべし」というお言葉がございますように、縁次第で、自分の意思通りに行動することは出来ないのです。
善いことをしよう、悪いことは慎もう、きれいな言葉を使おう、人を大切にしようとわかってはいるけれど、やり通すことが出来ない私たちなのです。
「人の知恵は頭が上がり、仏の智慧は頭が下がる」という言葉があります。知識教養学問を身につけることは素晴らしいことですが、仏さまからいただく真実の智慧を育てなければ道を外してしまいます。自らを見つめれば見つめるほど救われ難い私に気付かされます。そのような私を摂め取って捨てないのが阿弥陀さまなのです。
次回、静岡西組の行事として10月12日(土)に秋の合同研修会、妙生寺行事として10月17日(木)10~12時までおみがき並びに境内清掃がございます。ご参加の方はご連絡ください。