妙生寺降誕会

 本日は妙生寺の降誕会(ごうたんえ)でした。私たちに出来ることは何かということについてお話をさせていただきました。歎異抄に「今生(こんじょう)に、いかにいとほし不便(ふびん)とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終(じひしじゅう)なし」とありますように、この世においてどれだけかわいそうだ、気の毒だと思っても、思い通りに相手を助けることはできません。

 だからと言って、何もしなくてよいということではなく、出来ることをさせていただく、それが私たちのつとめではないでしょうか。

 無財の七施というものがあります。①眼施(温かい眼差し)②和顔施(和やかな表情)③愛語施(思いやりのある言葉)④身施(体を使った奉仕)⑤心施(心に寄り添う)⑥床座施(席を譲る)⑦房舎施(場所を提供する)の7つです。

 辛くさみしい時に、声を掛けてもらったり、誰かが側にいてくれると嬉しいものです。あなたを求めている方が必ずいらっしゃいます。人のために、社会のために、私が出来ることをさせていただき、御恩報謝の生活を送りましょう。

 

次回は6月14日(金)13:30からお経練習会がございます。正信偈草譜、和讃「弥陀成仏のこのかたは」から六首と、 「五十六億七千万」から六首を行う予定です。