2013年
12月
09日
月
お釈迦様がおさとりを開かれたことをおよろこびする成道会(じょうどうえ)がお勤まりになりました。
浄土真宗のみ教えは、現世祈祷や占い、風水などにたよることのない教えです。病気を治してください、志望校に合格させてくださいと仏様に願い、それがもし仏様のおかげで叶えば、この世に病気の人や不合格の人はなくなるでしょう。
また、結婚式の日を決めるときや、家またはお墓を建てるときに大安を選ぶ方も多いのではないでしょうか。大安に式を挙げても別れた夫婦もいらっしゃるでしょうし、地震や欠陥などで家やお墓が崩れることももちろんございます。
4や9という数字は4(死)や9(苦)を連想して避けられています。単なる言葉遊びに過ぎません。言葉遊びなら4(幸せ)が9(来る)とか、49(良く)なると考えてもいいはずです。
お釈迦様はさとりを得るためには正しく物事を見たり考えたり行ったりしましょうと教えてくださいました。ただし凡夫である私には正しく物事を見ることが出来ません。自分の都合で見てしまうからです。
だからこそ阿弥陀さまのお救いがあるのです。正しい行いが出来ない私だからこそ、念仏して気づかされ、慎み深く我が身を振り返ることが出来るのではないでしょうか。
次回は1月1日に元旦会が11時より執り行われます。30分くらいで終わります。1年のはじまりは仏さまの前でお参りしましょう。
2013年
11月
19日
火
本日はお経練習会でした。妙生寺では法事でも、お盆などの法要でも正信偈草譜(しょうしんげ そうふ)のお勤めをいたします。みなさんが私に合わせてお経を読んでくださいますが、正信偈の後半部分「善導獨明仏正意」のところから文字の左側に記号がたくさんついていて、「これはいったいなんだろう?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。これが行譜(ぎょうふ)の読み方の記号なのです。
妙生寺ではみなさんに正信偈草譜に親しんでいただくために、今のところあえて草譜ばかりをお勤めしておりますが、本来は親鸞聖人のご命日である毎月16日や、特別の時などは行譜のお勤めをいたします。日頃お寺にお越しくださる方は、草譜にも慣れてこられたので、このたびは行譜を練習いたしました。
皆さんが読み慣れるまで、今後もあと数回、正信偈行譜の練習をして、いずれ法要などで行譜をお勤めしたいと思います。
次回行事といたしまして、12月9日(月)11時より成道会(じょうどうえ)がございます。
2013年
10月
27日
日
26日(土)、27日(日)2日間にわたって報恩講でした。講師は山梨県の小笠原博慧先生でした。
「私が私が」と自分のことしか考えられないの私たちです。「私が」と考えているうちはいただくという気持ちがありません。いただくという気持ちをどれくらい持つことができるのかというのが人間として進歩したということではないでしょうか。
仏法領(ぶっぽうりょう)という言葉があります。すべてのものが仏さまからのいただきものということです。生まれてから死ぬまで皆様からのいただきもの、縁をいただいているのですという内容などお話いただきました。
次回は11月19日(火)13時半よりお経練習会がございます。正信偈行譜の練習を行います。
2013年
10月
17日
木
台風も過ぎ、今日はおみがき日和になりました。17名の方々にお集まりいただき、仏具磨き、畳拭き、窓ガラス掃除などを行っていただきました。今回は3名の男性陣にもご協力いただき、普段なかなか届かないようなところをしていただいてお寺がきれいにりました。
来週は当山報恩講です。27日(土)は13時30分から法要引き続き御伝鈔拝読、翌28日(日)は10時30分、13時00分から法要引き続き法話がございます。
ご講師は山梨県の小笠原博慧師です。どうぞ皆様ご参拝ください。
2013年
10月
12日
土
静岡西組仏教婦人会結成20周年記念大会(秋の合同研修会併催)が葵区教覚寺様を会場に行われました。
ご法話は広島県の季平博昭先生で、「すなおなままの私であるために」を講題にお話しくださいました。
お互いが支え合えば、すなおに泣いたり笑ったりすることが出来て、他の人にも優しく接することができるのでは、というような内容でした。
私たちは決して一人では生きていけません。そのことに気付いたからこそ、支え合い敬い合うことが大切だと考えるのではないでしょうか。
仏さまはいつでも、どこでも、どんな時でも私たちに寄り添ってくださいます。一人では生きていけませんし、私たちは決して一人孤独なのではありません。多くの命によって、おおいなる存在よってに支えられているのです。
2013年
9月
23日
月
本日は秋季彼岸会でした。仏さまを通じて我が身を知るというお話をさせていただきました。
先日、停車中の私の車にバイクが突っ込んできて、お互い怪我はなかったですが車のテールランプが破損しました。
バイクに乗っていた男性が、「自分の不注意だった、ごめんなさい」と過失を認めたので「お互い怪我が無くて良かったですね」と会話をし、穏便に事が進みましたが、もしその時「何してくれたんだ!」と言われていたら、私もカッとなっていたかもしれません。
私の言動というのは、元々私の内に備わっているものが、外からの縁によって引き出されて結果を生みます。
歎異抄に「わがこころのよくて、ころさぬにはあらず。また害せじとおもふとも、百人千人をころすこともあるべし」というお言葉がございますように、縁次第で、自分の意思通りに行動することは出来ないのです。
善いことをしよう、悪いことは慎もう、きれいな言葉を使おう、人を大切にしようとわかってはいるけれど、やり通すことが出来ない私たちなのです。
「人の知恵は頭が上がり、仏の智慧は頭が下がる」という言葉があります。知識教養学問を身につけることは素晴らしいことですが、仏さまからいただく真実の智慧を育てなければ道を外してしまいます。自らを見つめれば見つめるほど救われ難い私に気付かされます。そのような私を摂め取って捨てないのが阿弥陀さまなのです。
次回、静岡西組の行事として10月12日(土)に秋の合同研修会、妙生寺行事として10月17日(木)10~12時までおみがき並びに境内清掃がございます。ご参加の方はご連絡ください。
2013年
7月
31日
水
7月29日~31日に静岡、山梨、神奈川のお寺が集まって行う「お寺の林間学校」に行ってきました。この行事は毎年行われており、今年は山梨県立愛宕山少年自然の家を中心に行われました。
参加者は全体で子ども82名、スタッフ76名、妙生寺からは子ども1名、スタッフ1名の参加でした。
1日目は、山梨のワインコルクを使った工作、おつとめの練習など。2日目は、青木ケ原樹海での洞窟探検、キャンプファイヤーなど。3日目は班対抗ゲーム、雅楽体験など行いました。
写真は洞窟探検の様子です。洞窟の中は氷が張っているので足元に気を付け、ライトを頼りにゆっくりと歩みを進めました。子どもたちは「楽しい」「こわい」「涼しい」と日頃出来ない経験に満足していた様子でした。来年は、7月末から2泊3日で、神奈川県の鎌倉を中心に行う予定です。
なお、次の行事は9月23日(月・祝)13時半より秋季彼岸会が行われます。
2013年
7月
07日
日
盂蘭盆会(うらぼんえ)[歓喜会(かんぎえ)]が、ご講師に山田義俊先生[東京都]をお迎えして執り行われました。ご法話の一部を紹介させていただきます。
山田先生がご訪問されていらっしゃる少年院の子が詠んだ句に、次のようなものがございます。
陽(ひ)のにおい 母のにおいや 干し布団
ある少年は、母に対して悪態をついていました。布団など干したことがなかったこの少年ですが、少年院では生活指導の一貫として布団を干します。この布団を干し、取り込む時に、布団のにおいを嗅ぎ、母親はいつも布団を干してくれていたんだなと感謝の気持ちが芽生えたそうです。
私たちは、覚えるべきご恩は忘れて、どうでもいいようなことばかり覚えています。人にしてやったことは覚えていて、していただいたことはすぐに忘れてしまうものです。
お盆の話の元となる、目連尊者の母親は、我が子目連のかわいさゆえ、他の子と比べてえこひいきをして、逆さ吊の苦しみにあわれていますが、逆さ吊りなのは私たちも同じです。奈落の底に沈んで当然の私に、そんなことはさせないよとおはたらきくださっている如来さまに、ありがとうとお礼をさせていただく。救われる身を喜ぶ、それが歓喜会です。
今月末に子どもたちは夏休みに入ります。7月29日から2泊3日で山梨県にて「お寺の林間学校」が行われます。
2013年
6月
26日
水
今日は16名の方にお集りいただき、おみがきを行いました。雨ですので、参加される方は少なくなるだろうなと予想をしていましたが、かっぱを着て自転車やバイクでご来院、バス停まで距離があるのに傘をさしてお越しくださり、頭の下がる思いでした。
予定をしていた境内清掃は雨のため中止としましたが、仏具磨き、内窓、畳拭きなどを行いました。爪楊枝や串、歯ブラシなど各々でおみがきしやすいようご持参くださったり、雨の中、外の境内清掃をするつもりで雨対策のご用意をしてくださったり、みなさんの意気込みが嬉しかったです。こうしてお盆の法要に向けての準備が整いつつあります。ご参加くださった皆様ありがとうございました。
7月7日(日)13:30から東京都 林光寺 山田義俊師をご講師にお迎えし盂蘭盆会(歓喜会)がお勤まりになります。皆様ご参拝ください。
2013年
5月
19日
日
本日は妙生寺の降誕会(ごうたんえ)でした。私たちに出来ることは何かということについてお話をさせていただきました。歎異抄に「今生(こんじょう)に、いかにいとほし不便(ふびん)とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終(じひしじゅう)なし」とありますように、この世においてどれだけかわいそうだ、気の毒だと思っても、思い通りに相手を助けることはできません。
だからと言って、何もしなくてよいということではなく、出来ることをさせていただく、それが私たちのつとめではないでしょうか。
無財の七施というものがあります。①眼施(温かい眼差し)②和顔施(和やかな表情)③愛語施(思いやりのある言葉)④身施(体を使った奉仕)⑤心施(心に寄り添う)⑥床座施(席を譲る)⑦房舎施(場所を提供する)の7つです。
辛くさみしい時に、声を掛けてもらったり、誰かが側にいてくれると嬉しいものです。あなたを求めている方が必ずいらっしゃいます。人のために、社会のために、私が出来ることをさせていただき、御恩報謝の生活を送りましょう。
次回は6月14日(金)13:30からお経練習会がございます。正信偈草譜、和讃「弥陀成仏のこのかたは」から六首と、 「五十六億七千万」から六首を行う予定です。
2013年
4月
29日
月
東京の築地本願寺で執り行われた「築地本願寺親鸞聖人750回大遠忌法要」へ、妙生寺から10名で参拝させていただきました。法要には僧侶・参拝者合わせて約700名が集い、厳粛な雰囲気の中でのお勤め、そしてご法話を聴聞させていただきました。法要の前後には、相田みつを美術館、築地での昼食、歌舞伎座ギャラリー、東京駅デパ地下めぐりなど充実した1日となりました。
今後も、他のお寺への参拝や親睦を深める旅行などを計画したいと思います。
来月5月19日(日)は午後1時半より妙生寺にて降誕会[ごうたんえ]がございます。皆様ご参拝ください。