秋季彼岸会

 本日の秋季彼岸会は24名の方がご参拝くださいました。今日はいつもと違い、讃仏偈と正信偈草譜和讃六首引のお勤めをいたしました。

 讃仏偈は、法蔵菩薩が世自在王仏を讃える偈です。世自在王仏という仏さまの説法を聞いた国王は大変感動して、王位を捨てて仏弟子となりました。国王というのは、富と名誉と権力のすべてを兼ね備えた方です。俗世間のむなしさを知った国王は、その立場を捨てて仏弟子となりました。

 

 法蔵菩薩はすべての人を救える仏になりたいと、とてつもない時間をかけて考え、とてつもない時間をかけて修行し、すべての人々を漏らさず救うという願いを完成されました。それが南無阿弥陀仏のお名号です。

 私の往生成仏に必要な行も、私を信ぜしめるはたらきも阿弥陀さまがご用意くださいました。ご自身のすべての功徳を南無阿弥陀仏のお名号に込めて「我にまかせよ、必ず救う」と私に届いてださっているのです。

 「南無せしめる阿弥陀仏」「南無という信心を与えて救う阿弥陀仏」となられた仏さまの仰せを、はからうことなく「そうですか」と私はスッと受け入れさせていただくのです。念仏称える私に阿弥陀さまの功徳が入り満ちてくださっておられます。

 

 写真は西側に新たに設置した屋外掲示板です。道行く方々にもご覧いただければと思います。後日「妙生寺」と書かれたプレートを取り付ける予定です。