報恩講法要

 本日の報恩講法要は広島県の宮武大悟師にお取次ぎいただき、22名の方がご参拝くださいました。

 当日のご法話の一部をご紹介いたします。

今というのは、過去と未来があるから存在します。ずっと今だったら今はありません。私達は過去の後悔と未来の不安で人生を塗り固めていませんでしょうか。不安と後悔が無ければ人生に苦しみはないでしょう。

 今をどう受け取っていくか。それがとても大切なのです。

 過去は変わっていきます。未来をいただいた時に、過去は変わっていきます。あれさえなければと後悔と愚痴で固めてきましたが、この悲しみがあったから今がある、苦しかったことも、このためにあったんだと受け止めることが出来たら、過去が変わっていくのではないでしょうか。

 お念仏いただいた者は、未来に仏さまにならせていただくとお聞かせいただいております。お念仏聞かせていただいた者は、いのち終えたら仏さまに成らせていただくという受け止め方をさせていただくのです。未来が決まっていれば、今安心できるのです。

 みなさんにお聴聞をお勧めくださったのは誰でしょうか。先立たれたご両親、先立たれたお子さまかもしれません。お念仏聞かせていただいた今、その方々と同じ仏さまに成らせていただくことが定まるのです。

 阿弥陀さまは、もうあなたに悲しい別れはして欲しくない、どうか我が名である「南無阿弥陀仏」とお念仏しておくれよと願い続けてくださっておられます。このおみのり(仏法)を我々に届けてくださった親鸞聖人にお礼を申すのが報恩講です。

 

 11/23(木祝)は仏教婦人会「第5回お寺でコンサート」がございます。ご希望の方は事前にお申込みください。