静岡西組親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要が掛川市の蓮舟寺様にて行われました。
全体で153名、妙生寺からは9名の参拝でした。御講師は福岡県井上見淳和上で、ご法話の中で渇愛と慈愛のお話しをしてくださいました。
渇愛は自分中心、慈愛は他者中心の愛です。みなさんの愛情はどちらでしょうか。もし私の愛情はどちらですかと親鸞聖人にお尋ねしたら、渇愛になるでしょうとお答えになられると思います。
井上先生は医師である叔父から、ある患者さんのご家族の話しを聞きました。その方は、優しかった義母が入院したので、義母の元へ毎日通い、出来ることは何でもしようと思っていらっしゃいました。義母の死後、医師に心の内を打ち明けます。
義母に対して出来ることは何でもしようと思っていました。しかし、気がついたら、この生活をいつまで続けなければいけないのか、早く解放されたいと優しかった義母の死を願うようになっていたと涙を流し、その時の気持ちを打ち明けられたそうです。
自力の仏教だったら渇愛をやめるように頑張れというでしょう。しかし阿弥陀さまだけは違います。渇愛をやめなさいということなく、黙って私を抱きしめそのまま救うとおっしゃるでしょう。親鸞聖人はこのことをずっとお伝え続けてくださったのです。
涙と笑いの有難いご法話でした。
10/18(水)13時半から境内清掃、10/22(日)13時半からは1年で一番大切な報恩講法要がございます。どうぞ皆様お参りください。