盂蘭盆会

 本日の盂蘭盆会は36名の方がご参拝くださり、御講師は千葉県の西原大地師にご法話いただきました。当日のご法話でお聞かせいただいた一部をご紹介します。

 私たちが生きていく上での判断の基準として、役に立つか立たないかという基準があります。。

 生産性を上げることばかりに目をむけていれば、お年寄りはどうなのか、心身に障がいをお持ちの方はどうなのか。

2016年に起きた、相模原市津久井やまゆり園の事件の犯人は、教員を目指した過去もあり、明るく意欲がある人物だと認められ職員として採用された過去もあるようです。

 しかし、施設で働いていく中で、同僚の言動や、入所者の様子、入所者の家族の振る舞い、国の支援などに様々なことを感じ、自分のやっている仕事に意味はあるのか疑問を感じ、自分の中の正義がゆがんだ形で固まっていったのです。

 

 生産性によって命を見ていくのなら、私の命は価値はどうでしょうか。生産的かどうかの目が他者に向けば、他を傷つけ見下すことになってしまいます。今は元気であっても、いつどうなるかわからない中で、人を裁いてしまっているのです。

 仏さまはすべての命を大切にされる方です。仏さまは、どのような私であっても、年齢を重ね体が思うように動かなくても、決して見捨てることなく南無阿弥陀仏のお念仏となって私におはたらきくださっているのです。

 どのような私であっても、慈しみの心でおはたらきくださる。そのご恩を感じお念仏したいものです。

 

9月15日(金)13時半より境内清掃がございます。ご都合がつく方はご参加ご協力お願いいたします。