秋季彼岸会

 本日の秋季彼岸会は約40名の方がお参りくださいました。

 「小慈小悲もなき身にて 有情利益はおもふまじ 如来の願船いまさずは 苦海をいかでかわたるべき」という親鸞聖人の和讃がございます。

 「小さな慈悲さえも持ち合わせていない我が身だから、自分に人を救う力があるなどと思い上がってはならない、阿弥陀さまの大きな願いの船がなかったなら、私たちは迷いの世界からどのようにして彼岸へと渡ることができようか」と味わうことが出来ます。

 すぐ隣に悩んでいる人がいたらなんとかしてあげたいと思うのが人というものです。しかし思うようにしてあげられないのも私たちです。出来ることには限りがありますし、相手の意に添えるようなことはなかなか出来ないのです。相手と変わってあげることができないのです。

 そのような中、阿弥陀さまは、悩み苦しむ私をそのまま抱き取ってくださいます。私に「そんなことではダメだ、変わりなさい」と要求することなく、「そのままでいいよ」と抱き取ってくださいます。仏さまのようにはなれないけれど、仏さまの真似事でも良いからさせていただく、それが私たちが心掛けることかもしれませんね。

 

10月の行事は、5日(土)13時半より仏教婦人会主催「第2回お寺でコンサート」、20日(日)13時半より「おみがき&境内清掃」、27日(日)13時半より「報恩講 御講師:横内教順師(東京) 」がございます。