春季彼岸会

 本日の春季彼岸会は、雨の中、約40名の方がお参りくださいました。

 阿弥陀さまの救いのおはたらきはすべての人に注がれています。しかし、それに気づくか気づかないか、目を向けるか向けないかは人それぞれです。

 「月影のいたらぬ里はなけれども 眺むる人の心にぞすむ」

 「阿弥陀には隔(へだ)つる心はなけれども 蓋ある水に月は宿らじ」

 救いはすべての人に届いているのですが、自分から閉ざしていると、救いが届いていることに気づきません。自分を大切にしたり、自分の知識や経験を元に考え行動するのはとても大切ですが、それと同時に、自分というのは、それほど確かなものではないと認識することも大切です。

 仏さまはいる、いない。お浄土はある、ない。私がどのように考えようと、私の認識を超えた大きな世界から、仏さまは私を包み込んでくださっているのです。ご往生された亡き人は仏さまとなり、私にいつでも寄り添ってくださっています。

 昨日は長崎で桜の開花宣言、東京は今日開花宣言したそうですね。春は別れと出会いの季節です。何があってもいつでも帰ることの出来る世界、誰かが待ってくれている場所があるというのは有り難いことですね。私たちは阿弥陀さまがお浄土という世界をご用意くださっています。安心して目一杯、賜ったいのちを輝かせましょう。

 

 来月は4月13日(土)13時半よりお経練習会がございます。どうぞ皆さまお参りください。