本日の成道会は11名の方がお参りくださいました。
平等とか公平という言葉がありますが、すべての人に対して納得のいくような平等とか公平というのは難しいですよね。
この人にとっては得をするけど、あの人にとっては損をする、不公平を感じるというのは必ずと言っていいほどあります。
阿弥陀さまの救いは、「すべての人々をもらさず救う、すべての人を念仏ひとつで平等に救う」ということです。
このことを素直に喜べますでしょうか?「私はがんばったのに、何であの人も同じように救われるのか」と不満を感じる人もいることでしょう。
もしそのように感じているならば、自分を賢者、努力者、立派な側の人間だと思っているからかもしれません。
阿弥陀さまの救いというのは他人と比べての救いだったり、世間の価値観や傍観者的に語るものではありません。
自分を深く見つめれば見つめるほど「救われ難い私であった」ということにお気づきになられたのが親鸞聖人です。救われ難い自分に気付くということは、阿弥陀さまの救いの光が届いている証拠です。自分の本当の姿が明らかになってくるのです。「この救われ難い私のために、阿弥陀さまの救いがあったのだ」と我がこととするのが大切なのです。
源空光明はなたしめ 門徒につねにみせしめき 賢哲愚夫もえらばれず 豪貴鄙賤もへだてなし
老いも若きも、男も女も、賢き者も愚かな者も、救いの光はすべての人々に降り注がれている、この私に降り注がれていることを喜び、お念仏申しましょう。
来月、平成30年1月1日(月・祝)午前11時より元旦会がございます。