11月4日(土)午後、5日(日)午前・午後と報恩講でした。それぞれ約25名の方がお参りくださいました。
4日は、浄土真宗のみ教えは「私は救われるために何をしたらいいのか」ということを聞くのではなく、「すでに阿弥陀さまより救いは届けられていた」ことを聞かせていただくのですよ。その御恩を思い、お念仏させていただきましょう、というお取り次ぎをさせていただきました。
5日は、渡邊元綱先生にお取り次ぎいただきました。当日のご法話の一部をご紹介させていただきます。
私たちは、あてにしていたものがガラガラと崩れ落ちていく世の中を生きているのですよ、いつ何が起きてもおかしくない中を生きているんですよ。あなたが間違いないと思っていることは本当に間違いないですか。この世の中は火宅無常の世界です。炎に包まれた家のように慌ただしくせわしない、常に移ろい続けていく世界です。確かなものなど何もないのですよ、いつ崩れるかわからないのです。そこに気づいておくれよと親鸞聖人はおっしゃっっておられます。また、ハエやヒアリなど、自分にとって都合が悪いものの命はどうなろうがかまわないというような気持ちでいて、自分にとって都合が良いものは、かわいい、愛おしいと言う。それが自己中心で生きている無明の私たち、暗やみの中で生きている私たちなのです。そのような私の正体を見抜き、「この阿弥陀にまかせろよ」と灯となって照らしてくださり、舟となって私たちを乗せてくださる、それが阿弥陀さまなのです。