今日の涅槃会は9名の方がお参りくださいました。
私たち浄土真宗のみ教えを仰ぐ者は、神さま仏さまに自分の願いを託すようなお参りはいたしません。また、自分の身に悪いことが起きないようにと、お祓いをすることもありません。建物を建てる時に地鎮祭を行う方も多くいらっしゃいますが、お寺では地鎮祭は行わず、起工式や竣工式を行います。その土地の神々の霊を鎮め、土地を清めるといった意味では行いません。工事の無事や安全、新しい建物に住む人達が安心して暮らせるようにという思いはもちろんありますが、それらを仏さまにお願いはしないのです。建物を建てるに至るまでのご縁やご恩をあらためて味わい、これからも阿弥陀さまを拠り所とするお参りをいたします。
私たちはどのような信仰生活を送ればいいかというと、『浄土真宗の教章 私の歩む道』には「親鸞聖人の教えに導かれて、阿弥陀如来のみ心を聞き、念仏を称えつつ、常にわが身をふりかえり、慚愧と歓喜のうちに、現世祈祷などにたよることなく、御恩報謝の生活を送る」とあります。
阿弥陀さまに照らされ、わが身をふり返ると、救われ難い私に気付きます。自己中心でしか生きられず、智慧と慈悲を完成させることが出来ないからです。そのような救われ難い私を、救わずにはおれないと常に願ってくださるのが阿弥陀さまなのです。願いを叶えてくださいとお参りをするのではなく、阿弥陀さまに救われる身を喜び、多くの御恩で生かされていたんだ、ありがとうございますとお参りをいたしましょう。
最後に「仏典アニメ マハーカッサパ」を見ました。