今日のお経練習会は、正信偈の十二礼の節を練習いたしました。5月の妙生寺降誕会はこのおつとめを行う予定です。
正信偈は第八代宗主蓮如上人が、親鸞聖人の主著である『顕浄土真実教行証文類』の一部を抜き出し、節をつけて一同でおつとめするようになり広まりました。
正信偈を大きく2つに分けると、前半部分は依経段(えきょうだん)といい、阿弥陀如来の教えが説かれています。後半部分は依釈段(えしゃくだん)といい、親鸞聖人がお敬いになられた七人の高僧方について書かれています。
本日はおつとめの練習の前に、『帰命無量壽如来~必至滅度願成就』のところのお話をさせていただきました。
いつでもどこでも私を救うとおはたらきくださる阿弥陀如来に、私は帰依いたします。阿弥陀如来は、まだ仏になる前の法蔵菩薩であった時、師匠である世自在王仏の前で、この上ないさとりの世界である極楽浄土の建立を誓い、この私を救うために、とてつもなく長い年月をかけて考え、行を修め、南無阿弥陀仏のお念仏の教えに生きることで浄土に生まれるという教えを完成されました。阿弥陀如来のおはたらきは光にたとえられ、すべての世界を照らしてくださいます。生きとし生けるものが救われるのは「私のまことを信じてくださいよ」という南無阿弥陀仏のお念仏を届けてくださる他力の信心によって救われるのです。そして俗にいう「あの世」で仏になることが定まるのではなく、娑婆世界を生きる「今」仏となる身に定まるのです。
5月13日(水)10時~12時におみがき並びに境内清掃、5月17日(日)13時半~14時半まで親鸞聖人のお誕生を祝う降誕会(ごうたんえ)がございます。
皆様のご奉仕、並びにご参拝をお待ち致しております。