秋季彼岸会

私たちは自分の価値観に基づいて行動をおこしますが、良いと思ってしたことが必ずしも良い結果になるとは限りませんし、他人を傷つける気が無くても傷つけてしまうことがあります。

何が正しくて、何が間違いかの分別が私には出来るでしょうか。学歴が高いほうがいい、お金はあるだけあったほうがいい、親や先生の言うことを聞く子がいい子だ。果たしてこれが正しいのでしょうか。

親鸞聖人は、「善悪の二つ総じてもって存知せざるなり」とおっしゃっておられます。

「何が本当の善で悪なのか私親鸞にはわかりません。阿弥陀さまのようにすべてを見通す智慧を持つなら知りようも出来るでしょう。しかし私は捨てることの出来ない煩悩を抱えた身です」と親鸞聖人はおっしゃっておられます。

お念仏の教えは私たちが勝手な考えや思い込みをしていたことに気づかせていただく教えです。

煩悩具足と信知して本願力に乗ずればすなはち穢身すてはてて法性常楽証せしむ」 正しいことなど何一つわからない私であった。だからこそ阿弥陀さまは私を救わずにはいられないと寄り添ってくださいます。必ず救われると聞かせていただいた今、自分のことしか考えていなかった心を見つめ直し、報恩感謝の日々を送りたいものです。

 

来月は報恩講がお勤まりになります。

・10月15日(水)10時よりおみがき並びに境内清掃

・10月25日(土)13時半より、10月26日(日)10時半並びに13時より法要がございます。26日は神奈川県の成田真二郎先生をお迎えしお話いただきますので、皆様どうぞ御参詣ください。