本日の研修会は蒲原の長榮寺さんにて行われました。ご講師は静岡県立がんセンター緩和医療科医長の相河明規先生でした。先生は北海道の真宗大谷派のお寺に生まれ、外科医から緩和医療の道に進まれました。
「思うようにいかないいのちを生きるためにはどうしたらいいのか」という内容のお話をいただきました。
皆元気に生きて、苦しまずに自宅で命終えたいと思っているが、なかなかそうはいかない。患者さんの様子を見て、自己肯定できなくなると他も肯定できなくなると感じられるそうです。家族に迷惑をかけたくないという人ほど医師や看護師に迷惑をかける人が多いとか、医師の余命を当てる確率はイチロー選手の打率より低いとユーモアを交えながら、「自分の分別で生きるから愚かさに気づかない、頭が下がらない、あれが悪いこれが悪いというようになり、み教えを聞くと、智慧の光明に照らされ、分別を超え、自分の愚かさに気づき、頭が下がるようになる」ということを、実体験とユーモアを交えてお話くださいました。
おまかせすることの難しさ、大切さをお味わいさせていただいた一日でした。