春季彼岸会

 本日の春季彼岸会(ひがんえ)は40名を超える方々が本堂にお参りくださいました。本日の彼岸会も先日の会合もそうですが、お近くにお住まいの方を誘ってくださったり、「近所だから乗って行きなよ」と車を出してくださる方がいらっしゃって大変有難いことです。天候や交通手段によってお寺にお参りしようかどうしようか迷っている時に、このようなご親切な方がいらっしゃることでご縁がひとつ増えます。お寺を支えてくださりありがとうございます。

 お話は、東日本大震災関連での記事を2つ紹介させていただきました。1つはタレントのビートたけしさんの「2万人が死んだ1つの事件」ではなく「1人が死んだ事件が2万件あった」という表現の仕方、そして「残酷な言い方をすれば、自分の大事な人が生きていれば10万人死んでも100万人死んでもいいと思ってしまうのが人間だよ」という人間の本音をズバッと言い当てたコメントです。

 2つめは、震災で家族を失った9歳の少年が、食料を配給された時に「他の人の方が僕よりもっとお腹がすいているだろうから」と食べ物を口にせず、配給場所に置きに行ったという出来事がベトナムに伝わり、国中を感動させたというお話です。

 彼岸とはさとりの世界です。彼岸を思うからこそ私たちのいる此岸(しがん)、娑婆(しゃば)世界をいかに生きるかが問われます。

 

 来月は4月24日(木)13:30~15:00までお経練習会がございます。