2023年
11月
23日
木
本日の妙生寺仏教婦人会による「第5回お寺でコンサート」は、薩摩琵琶奏者の松浦鶴雲氏、本多鶴霓氏に演奏いただきました。約50名の方がご参加くださいました。
内容は、琵琶のお話、ワークショップ(琵琶体験)、そして「悲恋一葉松」「咸臨丸」の演奏をしていただきました。
薩摩琵琶は、お侍さんの士気高揚のための楽器で、弦がすぐ弛む非常に不完全な楽器、音階より気迫を大切にするというお話が印象に残りました。
お二方はリハーサルのため本堂にお入りくださった際、真っ先に「ご本尊様に御挨拶を」とおっしゃられ手を合わせてくださいました。お寺に来た際は真っ先にお参りをするという習慣が身についていらっしゃることに感心いたしました。
写真は、参加者の中から2名の方に出ていただき、琵琶体験(右から一人目の方と三人目の方)をしていただいている写真です。松浦氏の演奏と、本多氏の合図で2名の体験者が琵琶を奏で、笑いが起き、和やかな雰囲気でした。
琵琶の音色と唄を聴くことが出来、充実した一日となりました。ありがとうございました。
2023年
10月
22日
日
本日の報恩講法要は広島県の宮武大悟師にお取次ぎいただき、22名の方がご参拝くださいました。
当日のご法話の一部をご紹介いたします。
今というのは、過去と未来があるから存在します。ずっと今だったら今はありません。私達は過去の後悔と未来の不安で人生を塗り固めていませんでしょうか。不安と後悔が無ければ人生に苦しみはないでしょう。
今をどう受け取っていくか。それがとても大切なのです。
過去は変わっていきます。未来をいただいた時に、過去は変わっていきます。あれさえなければと後悔と愚痴で固めてきましたが、この悲しみがあったから今がある、苦しかったことも、このためにあったんだと受け止めることが出来たら、過去が変わっていくのではないでしょうか。
お念仏いただいた者は、未来に仏さまにならせていただくとお聞かせいただいております。お念仏聞かせていただいた者は、いのち終えたら仏さまに成らせていただくという受け止め方をさせていただくのです。未来が決まっていれば、今安心できるのです。
みなさんにお聴聞をお勧めくださったのは誰でしょうか。先立たれたご両親、先立たれたお子さまかもしれません。お念仏聞かせていただいた今、その方々と同じ仏さまに成らせていただくことが定まるのです。
阿弥陀さまは、もうあなたに悲しい別れはして欲しくない、どうか我が名である「南無阿弥陀仏」とお念仏しておくれよと願い続けてくださっておられます。このおみのり(仏法)を我々に届けてくださった親鸞聖人にお礼を申すのが報恩講です。
11/23(木祝)は仏教婦人会「第5回お寺でコンサート」がございます。ご希望の方は事前にお申込みください。
2023年
10月
18日
水
本日の境内清掃は9名のご参加でした。今日も写真のように素晴らしい秋晴れで、暑いくらいでした。
今日お見えになられた方で、「私は高齢になったので車に乗るのは危ないから」と車の運転をやめることにされ、ご遠方のところタクシーでお越しくださった方がいらっしゃいました。
そして帰りには、ご参加くださった方が、その方をご自宅までお送りくださいました。
お寺や、お寺に来られる方を、支えてくださり大変有難いことです。
10/22㈰は午後1時半より報恩講法要がございます。浄土真宗で最も大切にする法要です、どうぞ皆様お参りください。
2023年
10月
07日
土
静岡西組親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要が掛川市の蓮舟寺様にて行われました。
全体で153名、妙生寺からは9名の参拝でした。御講師は福岡県井上見淳和上で、ご法話の中で渇愛と慈愛のお話しをしてくださいました。
渇愛は自分中心、慈愛は他者中心の愛です。みなさんの愛情はどちらでしょうか。もし私の愛情はどちらですかと親鸞聖人にお尋ねしたら、渇愛になるでしょうとお答えになられると思います。
井上先生は医師である叔父から、ある患者さんのご家族の話しを聞きました。その方は、優しかった義母が入院したので、義母の元へ毎日通い、出来ることは何でもしようと思っていらっしゃいました。義母の死後、医師に心の内を打ち明けます。
義母に対して出来ることは何でもしようと思っていました。しかし、気がついたら、この生活をいつまで続けなければいけないのか、早く解放されたいと優しかった義母の死を願うようになっていたと涙を流し、その時の気持ちを打ち明けられたそうです。
自力の仏教だったら渇愛をやめるように頑張れというでしょう。しかし阿弥陀さまだけは違います。渇愛をやめなさいということなく、黙って私を抱きしめそのまま救うとおっしゃるでしょう。親鸞聖人はこのことをずっとお伝え続けてくださったのです。
涙と笑いの有難いご法話でした。
10/18(水)13時半から境内清掃、10/22(日)13時半からは1年で一番大切な報恩講法要がございます。どうぞ皆様お参りください。
2023年
9月
23日
土
本日の秋季彼岸会は27名の方がお参りくださいました。今日は清水区で大規模な断水があってからちょうど1年になります。早いものですね。
ご法話は「浄土真宗でいい」「浄土真宗がいい」についてお取次ぎさせていただきました。
浄土真宗は阿弥陀さまによって救われるという他力の教えです。他力というと怠けているとか、ちゃんと自分で頑張りなさいと思われるかもしれません。
しかし、私という存在がどういう存在かを知らされると、他力(阿弥陀さまのおはたらき)でなければ救われない私だったということに気づかされます。
「自身は現にこれ罪悪生死の凡夫、曠劫より已来、常に没し常に流転して、出離の縁あることなし」という言葉があります。私の側には「出離の縁」がなく、自分の力で迷いの世界から逃れる術を持ち合わせていないのです。
そのような私のために阿弥陀さまはお念仏をご用意くださり、私におはたらきくださるのです。
他力だからといって、何もしなくても良いということはございません。阿弥陀さまを大切に思い、阿弥陀さまが勧められるお念仏を称え、仏法聴聞を心がけることが、浄土真宗門徒のふさわしい姿ではないでしょうか。
不思議なご縁でお念仏のみ教えに出あった私たちです。お聴聞を重ねて、浄土真宗がいい、浄土真宗でよかったと言えるような人生を歩めたら良いですね。
写真は、今回お参りの方にお渡しさせていただいた京都の七味唐辛子です。お参りくださった皆さんに何をお渡しさせていただこうか考えるのが、毎回楽しみです。
10月22日(日)は浄土真宗で一番大切にする報恩講がございます。どうぞ皆様お参りください。
2023年
9月
15日
金
今日の境内清掃は6名の方がご参加くださいました。9月も半ばになりましたが、気温が32度あり暑い日でした。私のお気に入りの草抜き道具を追加で注文しようと思いましたが、どうやら生産中止になったようで残念です。
お気に入りの道具がなくなるのは寂しいですが、別れがあるということは新たな出あいがあるとも言えます。また良い道具に出あえたら良いなと思います。
ご参加の皆様、暑い中作業してくださりありがとうございました。
9月23日㈯13時半から秋季彼岸会がございます。どうぞお参りください。
2023年
7月
02日
日
本日の盂蘭盆会は36名の方がご参拝くださり、御講師は千葉県の西原大地師にご法話いただきました。当日のご法話でお聞かせいただいた一部をご紹介します。
私たちが生きていく上での判断の基準として、役に立つか立たないかという基準があります。。
生産性を上げることばかりに目をむけていれば、お年寄りはどうなのか、心身に障がいをお持ちの方はどうなのか。
2016年に起きた、相模原市津久井やまゆり園の事件の犯人は、教員を目指した過去もあり、明るく意欲がある人物だと認められ職員として採用された過去もあるようです。
しかし、施設で働いていく中で、同僚の言動や、入所者の様子、入所者の家族の振る舞い、国の支援などに様々なことを感じ、自分のやっている仕事に意味はあるのか疑問を感じ、自分の中の正義がゆがんだ形で固まっていったのです。
生産性によって命を見ていくのなら、私の命は価値はどうでしょうか。生産的かどうかの目が他者に向けば、他を傷つけ見下すことになってしまいます。今は元気であっても、いつどうなるかわからない中で、人を裁いてしまっているのです。
仏さまはすべての命を大切にされる方です。仏さまは、どのような私であっても、年齢を重ね体が思うように動かなくても、決して見捨てることなく南無阿弥陀仏のお念仏となって私におはたらきくださっているのです。
どのような私であっても、慈しみの心でおはたらきくださる。そのご恩を感じお念仏したいものです。
9月15日(金)13時半より境内清掃がございます。ご都合がつく方はご参加ご協力お願いいたします。
2023年
6月
26日
月
本日は静岡西組仏教婦人会連盟結成30周年記念大会が富士市のホテルグランド富士にて行われました。全体で約120名、妙生寺からは男女合わせて15名の参加でした。ご講師は奈良県の三浦明利師で、歌とギターが会場に響き渡りました。
参加された妙生寺ご門徒さんの中で、三浦先生のファンの方がいらしたので、お誘いすることが出来て良かったです。
7/2(日)は午後1時半より盂蘭盆会を執り行います。どうぞお参りください。
2023年
6月
10日
土
本日のおみがき・境内清掃は11名の方がご参加くださいました。はじめての方も2名お越しくださり有難かったです。
最近雨が続き不安定な天気でしたが、今日は一日中曇りでちょうど良かったです。
先日、参道にコキアを11本植えましたが、そのうちの2本が元気がなく、なんでかなと思い、掘り起こしたところ、1本は根っこにイモムシがくっついていました。虫も生きるために食べなければなりませんよね。今日新しく植えましたが、こちらも虫の餌になるのか、秋まで私たちの目を楽しませてくれるのかどちらでしょうか。
自転車でお越しの方はヘルメットを着用し来寺されました。自転車ヘルメットも浸透しつつありますね。
7月2日㈰は午後1時半より盂蘭盆会がございますので、どうぞみなさまご参拝ください。
2023年
5月
19日
金
本日の仏教婦人会行事「腕輪念珠作り」は7名の方がご参加くださいました。まずはじめにお焼香のお作法の確認と重誓偈のおつとめをして、腕輪念珠を作りました。
細かい作業なので目と手、そして頭も使い、途中うまくいかない時は「あ~」となってしまいました。難所の親玉に再びゴムを通すところは、ゼムクリップを使ってほじくりだして何とか通せました。紐を結ぶのも苦戦しましたが、なれれば皆さんスムーズにいったようです。全員が腕輪念珠を完成させることが出来、楽しい時間となりました。
6/10(土)はおみがき・境内清掃、6/26(月)は静岡西組仏婦結成30周年記念大会(締め切りました)、7/2(日)は盂蘭盆会がございます。
2023年
4月
28日
金
京都西本願寺で親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要が行われ、妙生寺から8名で日帰り参拝いたしました。
午前中は京都国立博物館で開催中の親鸞聖人展見学と三十三間堂拝観、午後に慶讃法要参拝と国宝の西本願寺書院・飛雲閣を拝観しました。
コロナは落ち着きを見せつつありますので、マスク着用でしたが人数制限はなく、全国各地よりたくさんの方がお参りのご様子でした。
交流も深まり楽しい参拝旅行となりました。ご参加の皆様ありがとうございました。
5/19(金)は仏教婦人会行事の腕輪念珠作りを行います。参加ご希望の方はご連絡ください。
2023年
3月
21日
火
本日の春季彼岸会は33名の方がお参りくださいました。コロナも落ち着いてきた様子ですので、今回から午後のみのご法座に戻し、ご参拝のみなさまはお互いに顔を合わせ、にぎやかで和やかな雰囲気でした。
阿弥陀さまの救いというのは、十方衆生、すべてのものをもらさず救うという救いです。すべてのものを救うから私も含まれるだろうということではなく、私一人を救うためにお出ましくださったのが阿弥陀さまであると親鸞聖人はお受け止めになられました。
阿弥陀さまが、私を念仏申す身に育ててくださり、お浄土へ迎えとってくださいます。一から十まですべて阿弥陀さまのおはたらきによるのです。
阿弥陀さまのはたらいていないお念仏はありません。阿弥陀さまは私の体を通じて声の仏さまとなって、耳に聞こえる仏さまとなってご一緒くださいます。
今日の午前中は、野球のWBC準決勝、日本対メキシコの熱戦が繰り広げられ、午前中のお墓参りはいつもより極端に少なかったですが、試合後、皆さんお参りくださった様子でした。
5月19日(金)は仏教婦人会腕輪念珠作りです。ご参加ご希望の方はお申込みください。
2023年
3月
15日
水
本日の境内清掃は4名の方がご参加くださいました。お墓の通路と、参道のはがれた小石や、両脇の草を取っていただきました。草も徐々に元気になってきていますので、これから本格的な草取りシーズンが始まりそうです。
東京では昨日3月14日に桜(ソメイヨシノ)の開花宣言がありました。史上最速タイ記録とのことです。
清水もずいぶん暖かくなりましたが、風が冷たい日もあります。最近、本堂の灯油ストーブの灯油が無くなったので、買い足すか、もう今シーズンは買わないでおくか迷いましたが、結局18リットルだけ買いました。使い切れるかどうでしょうか。
3月21日(火・祝)13時半より春季彼岸会がございます。どうぞお参りください。
2023年
1月
01日
日
あけましておめでとうございます。皆さんはどのようなお気持ちでお寺にお参りでしょうか。
浄土真宗では、自分の願いを仏さまの力に頼って満たそうとすることはいたしません。
阿弥陀さまという仏さまによって救われ、仏さま(煩悩が消された状態)にならせていただくという教えなのに、阿弥陀さまが人間の煩悩を満たそうとされるはずがありません。
「仏号むねと修すれども 現世をいのる行者をば これも雑修となづけてぞ 千中無一ときらわるる」という親鸞聖人のお言葉がございます。
たとえ念仏していたとしても、自分の願いを満たそうと念仏するものは、千人に一人も仏になれる者はいないという意味になります。
私たちはそれぞれに悩みを抱えて生きています。たとえ周りからみたら幸せそうであっても、その方は様々な悩みを抱えていることでしょう。
他人の気持ちを知ることも、寄り添うことも、私たちには出来ません。自分では寄り添っているつもりでも、相手にとっては不快に感じるかもしれないからです。
阿弥陀さまという仏さまは、私たちのすべてを知り尽くし、共に生きてくださる仏さまと聞かせていただいています。新年にあたって、あらためて阿弥陀さまとご一緒の人生を味わわせていただきましょう。
3月15日(水)13時半から境内清掃がございます。ご都合が付きましたらご参加ご協力お願い申し上げます。